四極会会長挨拶

四極会会長就任ご挨拶(令和4年7月28日)

 伝統ある四極会の会長就任に際しまして、会員の皆様に、一言ご挨拶申し上げます。

 去る令和4年6月25日、「大分大学経済学部創立100周年記念式典」が行われましたが、その当日、評議員会・支部長会議及び理事会が開催され、第10代四極会会長に選任されました。

 経済学部が創立100周年を迎えたその節目に大役を仰せつかったこと、その責務の重さに身の引き締まる思いでございます。

 大分高商、大分経専、大分大学経済学部と続いた100年の歴史と伝統を踏まえ、歴代会長の大先輩の皆様には到底及ばぬ、また、もとより微力の私ではございますが、大分大学経済学部および四極会の発展のために専心いたす所存でございます。相良名誉会長、石川前会長顧問をはじめ11,000名の会員皆さま方のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

 さて、6月25日に行われました「大分大学経済学部創立100周年記念式典」は、新型コロナウイルス感染拡大の状況下ではありましたが、平成29年に経済学部と四極会が共同設置されました「100周年記念事業実行委員会」が中心となり、5年間に亘る入念な準備のもと、無事に終了することができました。石川前四極会会長や高見経済学部長はもとより、「記念式典」「記念事業」「記念募金」「広報」の4つの小委員会の運営を統括されました野々下実行委員長のリーダーシップに多大なる敬意を表したいと思います。また、「記念募金」の目標達成に向けてご尽力頂きました各支部長及び支部役員の皆さまに厚く御礼を申し上げます。

 私は、会長就任にあたり、次の事項について取り組んで参りたいと思います。

(1) もう1つの「100周年」に向けて、更なる組織強化について

 経済学部創立100周年は今年6月の記念式典開催で一応の区切りを迎えました。

 もう1つの100周年とは、3年後の「四極会」自体の100周年です。1925年(大正14年)に、高商第1回生110名の卒業式が挙行されました。同窓会が実質発足した年です。2025(令和7年)までの3年間を目途に、現状抱えている「四極会」の課題や問題点を再認識した上で、あらゆる機会を捉えて、各支部長さんはじめ会員の皆様と直接意見交換等を行わせていただき、可能な限りの「解決できる方向性」や「取るべき方策」を模索していきます。その行動を通して、次の100年に向けての組織強化を図って参りたいと思っています。

 私が、今、最も懸念をしていることは、大学20回生以前の大先輩方が経済学部100周年を区切りとし、更に高齢化を要因に、徐々に「四極会」からフェードアウトしていきはしないか、また、単独学部があった「上野丘世代」と複数学部が存在する「旦野原世代」との間で四極会に対する愛着心や関心の度合いに格差が生じているのではないか、ということです。この2点はこれからの四極会の存続における重要な要素となる気がしてなりません。これからの10年はこれまでの100年に匹敵するほど環境の変化は速いと思っています。

 四極会再構築へのチャレンジは100周年を迎えた「今」しかない状況だと思います。是非、会員の皆様には、先輩、後輩、男女を問わず、全世代で支えていただき、知恵と協力をいただければと願っております。

(2) 「支部と本部の在り方委員会」による答申の具体策の実施について

 2017年(平成29年)7月の評議委員会・支部長会議において、「支部と本部の在り方委員会」の答申がなされ、経済学部100周年以降の四極会の課題と具体策が示されました。2022年(令和4年)6月25日の評議委員会・支部長会議において、再度、私の方から、この答申における課題と具体策を提案し、今後、「四極会」が将来にわたり存続していくために、それらに対する議論を「四極会」を挙げて開始し、解決(方法も含めて)を図っていくことを「決議」頂きました

【主な項目】

①本部収支の改善策・・・90周年、100周年で創設した「基金」を本部経費に充当しない対策

  • 本部納入金の増強とルールの明確化
  • 会報「四極」の配布部数と会費納入者数の乖離の対応

②支部の活性化策

  • 支部既存会員の把握(本部把握数と支部把握数の不一致の是正)
  • 新規会員(新卒会員、非接触会員)の把握
  • 支部役員の若手登用
  • 女性会員の参加対策
  • 魅力ある支部活動、魅力ある「四極会」とは何かの議論
  • 同窓会連合会での支部活動(四極会活動)の検討
  • 100名以上の中核支部のブロック制の導入検討
  • 支部通信員の設置(柔軟なオンライン会議開催)

③支部への本部支援策

  • 理事の担当支部制の検討
  • 企業への本部役員接触の方策検討

④四極会と大学相互の窓口の強化策(四極会会員と経済学部教員・現役学生の接点強化)

⑤100周年「基金」創設の在り方検討(創設目的の明確化)

⑥新型コロナ感染症への対策・・・評議員会、支部長会議や支部総会の開催難航

  • オンライン会議の頻度を上げる検討
  • 全支部とのオンライン環境整備

⑦支部組織の維持、再編の課題・・・不活動支部の支援策の検討

  • 【県外支部】計28支部  (事例)熊本支部と熊本城南支部の統合

⑧会員情報管理・収集の対策

  • メールアドレス把握の方策

⑨ホームページの更なる活用策の検討

  • アクセス数の増加策

その他多数の項目の解決や検討を提案致しました。

 以上、主な項目を掲げましたが、決して解決は容易ではないものばかりと思っています。しかし、経済学部や四極会理事、支部とのコミュニケーションを重視し、組織強化に向け、少しでも貢献できるようしっかり汗をかき、解決に向けて行動して参りたいと思います。

 3年後の「四極会100周年」の年に、掲げた施策が少しでも実行でき、「四極会」運営に勢いが出始めたときには、今回新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった四極会会員と現役学生による記念祝賀会等の開催をあらためて企画してはどうかと思っています。

 私の座右の銘は「不易流行」(たまたま、石川前会長と同じ)です。これまでの四極会の輝かしい歴史と伝統を守りつつ、新しい四極会の構築にチャレンジして参る所存です。どうぞ、会員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。